昨日も顎関節脱臼の方が夜間緊急ダイヤルに連絡がありました。
顎関節脱臼(がくかんせつだっきゅう,dislocation of the temporomandibular joint)は、顎関節すなわち顎の関節の脱臼。顎関節を構成する下顎骨と側頭骨の正常な相対位置関係が失われ、生理的な運動範囲を逸脱し、顎運動に機能的障害が起こった状態をいう。「顎が外れた」と表現されることが多い。
一般に「あごが外れた」といわれる病態です。が、実は、外れたのではなく、自力で「もどせなくなった」というほうが正しいのです。
口をあける際に、顎関節を構成する下顎骨かがくこつの下顎頭かがくとうは回転しながら前下方に滑走かっそう運動し、大あくびをした時は、関節隆起かんせつりゅうきと呼ばれる峠を乗り越えてしまいます。その後、口を閉じようとしても下顎頭が元にもどれない(関節隆起を後方に乗り越えられない)状況を顎関節脱臼と呼び、結果的に口を閉じることができません。
何かありましたら遠慮なくご相談ください。